有痛性外脛骨

運動会も近づく9月某日

有痛性外頸骨の痛みで、サッカーをしている小学4年生Mくんが来院されました。
外頸骨の突出は中級程度、足の裏にピリッと走る痛みが辛そうな様子でした。
ここで有痛性外頸骨について少しお話します。
外頸骨とは足の舟状骨という骨の内側に存在する過剰骨(普通にない余分な骨)で、15%〜20%の人に認められます。
多くは骨の出っ張りが見られるだけですが、これに痛みを伴う病態を有痛性外頸骨と言います。
有痛性外頸骨は若年性のスポーツ障害として数多く見られる疾患の一つですが、成人になって疼痛が発症することも少なくありません。
本題に戻りまして、当院でおこなったMくんの治療と経過をご紹介させて頂きます。
(ご本人、お母様には了解を頂いています)

<1日目>

左外頸骨から足裏にかけての痛みが強く、サッカーボールを蹴るどころか足を着いての歩行もままならない様子。
症状はきつく、アイシングをしながらヘルストロンで電気治療を行う。
原因として骨盤の歪みから足までが捻れ、筋、腱等が引っ張られた状態で足に負荷がかかり過ぎることで外頸骨に痛みが出ると考えられるので手技として骨盤、股関節の歪みを取り、足関節の調整を加える。
しかし、小学生なのでくすぐったがる為、初回は軽めに治療した。
(運動は一切禁止で安静を勧める)

<2日目>

今日もくすぐったがるMくん。
前回と同様に歪みの矯正を試み、少し慣れてきたかな??とゆう感じ…。

<3日目〜6日目>

くすぐったいのにも回を増すごとに慣れ、治療が順調に進み、骨盤の歪みもとれてきた。
足の関節の位置も調整で戻り、症状が急激に軽減してきたと感じる。
しかし、足裏を着けて歩けるようになるも、足底部が伸展時のみ痛みが残る。

<10日目>

骨盤の歪みを取る治療を続け、走ってボールを蹴っても痛みは無くなり、治療を終了する。
その後、Mくんは以前と同じようにサッカーができているようで、時々、試合の話などをしに顔を見せてくれています。
有痛性外頸骨でお悩みの方は是非ご相談くださいね。

<その後>

2014年の秋に有痛性外頸骨の治療を紹介させていただいた…
当時小学4年生だったサッカー少年Mくん。
久しぶりに顔を見せてくれたので現在の近況を色々聞き、外頸骨が今どんな状態なのかも見せてもらいました。
現在6年生になったMくんは去年にチームを移り、
以前よりハードな毎日を送ってるそうで、
休みは週に1日。
外頸骨の突起は以前より大きくなり、見るからに痛そう…。
でも、あれからあの痛みは全く出てないんだそうです!
それは…何故か!!
答えは継続にありました。
治療時、院長は痛みが引いてからも必ず続けるように!痛みがでない予防法をMくんに伝えていました。
 1 運動後は必ずアイシング(氷で)
 2 ストレッチ、柔軟体操を適度に行うこと。
 3 タオルギャザーで足の裏を鍛える。
 4 違和感があったら無理せず休む。



Mくんは毎日1〜3を欠かすことなくやってるそうです。
「サッカーやりたい」と、「あの痛みはもう嫌。」だから…だと。
タオルギャザーの成果も土踏まずのアーチを見るとよく出ているなぁと思います。
有痛性外頸骨の改善には足の裏の筋肉を鍛えることが有効。
鍛える事は毎日の継続が大事なんですね。
ちなみにMくんは一日二回、朝起きてからと夜お風呂上がりにストレッチ+柔軟15分とタオルギャザー10分をしているそうです。
元気に毎日サッカーを頑張ってくれていて本当によかった…。
あの時は歩くことも辛そうで…。
今回あらためて思います。継続の大切を。
私たち施術者も的確なアドバイスと患者様に頑張って続けないとと思っていただけるサポートをより一層充実させていこうと思います。

有痛性外頸骨でお困りの方、いつでもご相談くださいね。
有効な体操指導もできます。

今回写真を使わせていただきましたMくん、お母様にはご了解いただいてます。
ありがとうございました。


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