成長期のオスグッド治療について

サッカーをしているTくん

以前、高校生のオスグッド治療の症例をお話したことがありますが、 今回は背が伸び出した成長期の子のオスグッド治療についてご紹介します。
オスグッドは小学校高学年から高校生くらいまでに多く発症する膝の関節痛です。
膝のお皿の下の骨の部分がボコっと出っ張って、押す、走る、屈伸、ジャンプ等の動作で痛みが出ます。
成長期の骨が柔らかい時期に過度な運動をすることによって、膝の筋肉が引っ張られ膝下の骨が剥がれて隆起してくるもので、サッカー、バスケット等の走る事が多いスポーツをしてる子によくみられます。
小学6年生のサッカーをしているTくん、5月後半に右膝の痛みで来院されました。
5年生半ばから急に背が伸びだし、6年生になり試合が多く練習にも力が入ったのでしょう…無理が重なり痛みが出てしまったんですね…。
膝の出っ張りは……中級程度…。足首は…やっぱり硬い…。
膝の痛みと足首の硬さ…関連するんです。
治療として電気治療、腰下半身の筋肉をほぐし矯正、適度なストレッチをおこない、 日常の注意点として運動全面禁止と患部のアイシング、足首を柔らかくする簡単な体操を伝え、家で継続してやって貰うことにしました。

痛いときは思い切って休む!!

これは今まで沢山のスポーツ障害の子たちを診てきて一番大事なことだと経験してきました。
スポーツをしてる子にとって休む怖さは痛みを圧してやる怖さより大きいです。
だから、先を見越して休む勇気を持って欲しい。
治ったら、休んだ時間は取り戻せるから…大丈夫!

さて、Tくんは一生懸命我慢しました!!褒めてあげたい!
3週間運動を禁止し、週3回ペースの通院、家でのアイシング、体操を続け…
4週間目に軽い運動から序々にやれる事を増やしてみて…

今週完全に復帰しました!

実は今日は試合なんです(^_-)
昨日の治療では全く痛みはなく、触ってもコンコンと軽く叩いてみても大丈夫!
なので、出っ張った骨のところを押さえるお守り代わりの軽いテーピングを。
基本治療をしっかりと出来ていればサポーターなどは要らないと考えます。
サポーターは騙し騙しやるときに使う物。
騙し騙しやらないといけない時なんて、そうそう有りません。
みんなの先はまだまだこれからだから…。
きちんと痛みを取ろう!
Tくん、試合がんばってるかなぁ?
先生たちみんな応援してるよ!がんばれ!
オスグッドでお悩みの方、いつでもご相談を!
※Tくん、お母様には今回の症例の紹介、写真の使用についてご了解いただいています。
ご協力ありがとうございました。


↑ページトップ